今までRAW現像で使用していたCapture One Express FujifilmがPro版へ注力するためとのことで今年(2024)の1月30日で使えなくなりました
そこで今回いくつか候補があったうちの中からAffinity Photo 2を試してみたので、使用感や使い勝手などを簡単にではありますがレビューしようと思います
まだ購入したわけではなく、試用期間で色々と探りながら使っている所なため、細かい部分や見落としなどあると思いますし、使い方のレビューではありませんがよかったら見ていってください
乗り換え候補の選択基準
今回画像編集ソフトを乗り換えるに当たり、私が選択の基準にした部分をまず書いておきますね
- 試用期間があり期間中でも機能制限なく使うことが出来る
- できればサブスクリプションではなく買い切りタイプ
- やりたいことがRAW現像なこと、調整やウォーターマークなどの追加を1つのソフトで済ませることができる
- 動作が軽そうなソフト
- もちろん値段は安い方が良い!
こんなところかな?基準としてはそんなに難しいものはないかと思います(買い切りのところぐらい?)
最近のソフトはサブスクタイプの物が多いので、ここは妥協してもいいか…とは思っています。もちろん値段によりますけど
最初はユーザーも多いし無難にAdobeのフォトプランにするかなーと思っていましたが、一応調べてみようとフォトプランを除いて候補に上がったAffinity Photo 2、luminar neoのうちAffinity Photo 2を使用してみたという感じです
値段が安ければ今まで通りCapture Oneを使うんですけどねぇ…いかんせん買い切りもサブスクも高い
試用期間と料金
検索を掛けると「試用期間30日」と長いじゃん!と思ったんですが、現在は「1週間」となっています
Affinity Photo 2はサブスクリプションではなく、買い切りタイプなので支払いは1度で済みます
AffinityにはDesigner 2、Photo 2、Publisher 2と3つのソフトがあり、それぞれ個別で購入することも、3つのソフトを使うことの出来るユニバーサルライセンスというものがあり各料金は以下のとおりです
各ソフトのWin、Mac版 | 各10,400円で現在はスプリングセールで30%オフの7,200円 |
iPad板 | 2,700円が30%オフの1,900円 |
ユニバーサルライセンス | 24,400円が同じく30%オフの17,000円 |
※現在のスプリングセールがいつまでなのかは分かりません
以前から比べると値上げされているようですが、それでも買い切りで通常時1万は機能面から考えても破格だと思います
買い切りなので毎年or2年に一度維持費がかかる…ということはありませんからね
対応プラットフォーム
対応プラットフォームはWindows、MacOS、iPadとなっておりiPadのみのアプリも用意されています
私はiPadを持っていないのでわかりませんが、iPadのみで画像編集をしたいと思っている人にはありがたいかもですね
ダウンロード
まずは公式サイトへ行きPhotoをクリックします
ページを移動したら上部にある今すぐ購入をクリックしてください
するとこのような表示になるので「無料試用版」をクリックします
初めて使う場合はもちろん登録されていないので、メールアドレスを追加します
私は既に登録済みなため、この部分の画像がなく申し訳ないです
たしか追加を押すとユーザー名(IDではない)やパスなどこ記入して送信だったと思う
するとメールアドレスの確認というメールが送られてくるので、メールにあるリンクボタンをクリックしましょう
確認が済むとダウンロードファイルのあるリンク画面になり、ソフトをダウンロードできるようになります
この時にそのままダウンロードをクリックするとMSIX(Windowsの場合)がダウンロードされます
この形式だとインストール場所が固定されてしまうため、自分でインストールする場所を指定したい場合は下にある他に利用可能なもの(exe形式)をダウンロードしましょう
インストールに関してはダウンロードしたものを実行してあげれば問題なくインストールされるはずです
初回起動時のみ登録が必要
初回起動時にIDとパスを入力してあげる必要がありますので、サイトで記入したIDとパスを入力しましょう
こうすることで使用を開始することができ、試用期間の確認をすることができます
簡単な使用感について
ここからは実際に使ってみた使用感について書いていきます
冒頭でも書いた通り、まだまだ使い始めたばかりです
細かい部分などはわからない、また間違っている部分があるかもしれないことはご了承ください
画像読み込み
このソフトにはLightroomやCapture Oneなどにある写真カタログというものがありません
そのためエクスプローラーや他の画像閲覧ソフトなどから現像する写真を選び他のアプリケーションで開く、または直接このソフトで開くなどして読み込みます
大抵のRAWファイルは読み込むことが出来ると思います
現像ペルソナ
RAWファイルを読み込ませると現像ペルソナというところで開かれ、現像を行うことになります
レンズプロファイルがあるレンズを使用していた場合は、ちゃんとそのプロファイルが適用された状態で現像を始めることができます
しかし残念なことに、このソフトはFujifilmカメラに搭載されているフィルムシミュレーションが適用されません
そのため、そのまま読み込ませると素の状態で開かれます。ちょっと残念なポイントですね
一応公式のシミュレートではないと思うけど「フィルムシミュレーション風」にする方法があるのでその設定方法も書いておきます
Lutのインストール
このソフトは「Lut」というものを読み込ますことができます。プラグインみたいなものと思っておけばいいかな?
この「Lut」を読み込ませることで、上記のフィルムシミュレーション風な写真を作り出すことが出来るわけです
上記URLへ行って記事内のファイルをダウンロードしてください
ダウンロードしてきたファイルを適当な場所へ解凍し、ソフトを立ち上げて新規ファイルを作成か適当な画像を読み込ませます
デフォルトでは「Lut」を読み込ませるための調整パネルが無いので(私の場合はありませんでした)、上部メニューのウィンドウから調整にチェックを入れます
そうするとこのように調整パネルが追加されるので、画像のようにスクロールをしLutを選択した後、歯車マークから先程解凍したLutファイルをインポートすればOKです
この時、先に追加するためのカテゴリを作成しておくと使う時に分かりやすいと思います
写真ペルソナ
現像ペルソナで現像を終わらせソフト内の現像をクリックすると、写真ペルソナという項目で表示されます
なんのこっちゃ!?と思いますが、分かりやすくいうと多分ここがAdobeでいうPhotoshopの部分だと思います
様々なツールを使って写真を調整していくことができます。機能がかなり豊富で自分がよく使う部分以外は覚えられない感じがします
この部分は実際に使いながら覚えていくっていう感じになると思うので、気になった方はぜひ使ってみてください
写真、現像ペルソナの他にも、ゆがみ、トーンマッピング、書き出しペルソナなどがありますが、ここは使っていないためわかりません
数枚現像してみた感想
一部機能を制限されていたフリー版を使っていたということもあって、かなり機能が豊富だなーっていうのが触ってみた感想です
写真を開く(読み込む) ⇛ 補正などを掛ける ⇛ 場合によってはレイヤーなどを使う ⇛ ウォーターマークの追加 ⇛ アップ用に縮小 ⇛ 画像ファイルとして出力 という流れをスムーズに行うことができました
今までの現像ワークフローでjpgやpngなどに出力するまでに2つのソフトを使っていたところを、このソフト1つで完結出来るのは非常にありがたいところです
ただ1点残念なポイントは写真の管理がこのソフトではできないので、現像する写真の選別をするためにビューワーが必要になったという部分ですね
私はこの部分を元々使っているXnViewMPで代用することにしました(もしかしたら拡張をインストールしないとRAWをひらけないかも)
流れとしてはSDカードからPCへRAWファイルをコピーし、XnViewMPで現像する写真を選別
その後に現像する写真を選択してXnViewMPのその他プログラムから開くでAffinity Photo 2を選択して開き、調整、現像していくっていう流れです
プラグインについて
Photoshopなどで使えるプラグインの一部はAffinity Photoでも使用することが出来ます
私は、かなり前にフリーで配布されていた時に入手していたNikCollectionを使うことができました
他のソフトで使うプラグインをAffinity Photoで使えるとはいっても、一度インストールが必要になるため、対象ソフトがないとインストール自体が出来ないものもあります
実際私はPhotoshop用でいいなと思ったプラグインが、本体ソフトがなくインストールできずに使えませんでした
まとめ
今まで使用していたCapture One Express Fujifilmが使えなくなったので、乗り換えのための選考基準を考えどんなソフトが有るのかを探しAffinity Photo 2を試用してみました
実際に使ってみた感じとしては本記事内でも書きましたが、PhotoshopとLightroomが1つになったソフトと言うな印象です
しっかりとレンズプロファイルなども対応しており、機能も豊富で使いこなすのはなかなか大変だと思われます
反面、今までできていたフィルムシミュレーションの適用がされないといったこともあります(Fujifilmカメラの場合)
この点に関しては、Lutを追加することで適用させることはできますが、ソフトのみで完結できたら良かったのですけどね
何枚かをAffinity Photo 2で現像してみた感想を簡単にまとめると
- 調整から現像までの流れをこのソフトだけで完結できるので楽
- 動作も比較的軽め(だと思う)で機能も豊富。ただし、よく使うもの以外は覚えられなそう
- 写真の管理機能がないので、この機能が現像ソフトに必須という人には向かない
こんな感じかな…私的には買い切りタイプのソフトであり、かつ値段も安く、動作も軽くて機能が豊富なので乗り換えに十分値すると思います
※その後更に試用をした結果、セールが終わる前にと製品版を購入しました
ユーザー数はAdobeのフォトプランが圧倒的で情報なども豊富です。そういった面を考慮するとやはりAdobeは強いなーと思います
欲しい情報を検索すれば日本語の記事でパッと出てきますからね。このソフトの場合、情報はあるけど日本語の記事が少ないという印象です
そういった部分では万人におすすめできる…というわけにはいかないかなっていうのが正直なところですね
ただ、私と同じようにCapture Oneのフリー版を使っていた人は乗り換え候補の1つとしてあげても良いんじゃないかなとは思います
この記事でAffinity Photo 2が気になった人は、一週間ではありますが試用期間もあるので試してみてください
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