ETS2で長時間運転していると、「次の休憩ポイントまでまだ距離があるのに、疲労が溜まってきた」「退避場所でも休息が取れるといいのに…」と感じたことはありませんか?バニラのままだと、休憩・休息できる場所はほぼ決まっていて、思い立った瞬間に自由に休む、ということができません。
そんな窮屈さを解消してくれそうなプラグインが「Rest Anywhere + Walk Anywhere」です。開発者はETS2のMod・プラグイン制作で知られるGelex氏で、Patreonでのみ配布されている有料プラグインになります。ETS2としていますが、ATS用もあります。
この記事では、実際に月額$2.5で課金して10件程度の輸送をこなしてみた筆者が、プラグインでできること、無料で見れる範囲と課金プランの違い、使ってみて感じた良い点・気になった点までをまとめて紹介します。
Gelexとは? ETS2のリアリズム系Mod・プラグイン開発者
Gelexは、Euro Truck Simulator 2(ETS2)向けにリアリズムや没入感を重視したMod・プラグインを手がける開発者です。Patreonのプロフィールには「ETS2 mod creator focused on realism, immersion and adding more depth to the gameplay」と書かれており、見た目の変更だけでなく、ゲームプレイそのものに深みを加えることを目指しているようです。
以前はスキンパックや交通改造といった単発のModも手がけていましたが、現在の主力は本記事で紹介する「Rest Anywhere + Walk Anywhere」に移っています。デブログ(開発ログ)形式でこまめに進捗を発信しており、2026年10月19日には最新バージョン2.1.3がPatreon上で公開されました。YouTubeチャンネルでも機能の実演を兼ねたVlog風の動画を公開しているので、導入前に雰囲気を確認したい人はこちらもチェックしてみるとよさそうです。

※筆者は既に登録済みなので、必ずしもこの画像と同じとは限りません。
「Rest Anywhere + Walk Anywhere」は何ができる?
名前の通り「どこでも休憩」できるのが軸の機能ですが、実際に使ってみると、それだけにとどまらない複合プラグインだと分かります。休憩の自由化に加えて、トラックを降りて歩き回る機能、コーヒーや給油の演出、輸送書類の自動生成まで一通り揃っています。
どこでも、好きなタイミングで休憩できる
駐車してパーキングブレーキをかけ、エンジンを切った状態でF9キー(デフォルト)を押すと休憩メニューが開きます。矢印キーで休憩の種類を選び、F8キーで確定するという2段階の操作です(マウスで行を選んだだけでは確定しないので注意)。
- ETS2: 45分休憩/11時間の通常休憩/9時間の短縮休憩/指定時刻までの睡眠
- ATS: 30分休憩/10時間休憩
ETS2は4時間30分の連続運転で休憩が必要になり、45分休憩を挟むとまたカウントがリセットされます。ただし疲労そのものがリセットされるのは、ETS2なら9時間以上、ATSなら10時間以上のしっかりした休憩を取ったときだけです。短い休憩はあくまで「連続運転時間のリセット」であり、ゲーム内の疲労演出まではリセットしないという、地味ながら実際の運行管理に近い仕様になっています。

トラックを降りて歩き回れる「Walk Anywhere」
駐車状態からキーボード最上段の「0」キーを押すと、トラックを降りて歩き回る徒歩モードに切り替わります。「1」キーでキャビン視点に戻れます。また、最近のバージョンからはマウス操作にも対応しており、運転席のドア方向を見て「EXIT」の表示が出たら左クリックするだけで外に出られます。運転席へ戻るときも、キャビンの近くまで来ると「ENTER」の表示が出るので、左クリックで乗り込めます。


Ctrl+Alt+Wで専用の設定画面を開けて、キー割り当てや目線の高さ(デフォルト1.68m)などを細かく調整できます。徒歩中はマウスホイールを回すと手に持つアイテムが切り替わり、素手・懐中電灯・コーヒーカップ・タバコの間を行き来できる仕組みです。カメラ(Ctrlキーで取り出し撮影)や給油ノズル(給油所メニューから呼び出し)は、このホイール循環とは別枠で使える演出になっています。

コーヒー・給油・輸送書類まで再現
地味に凝っているのが細かい演出です。コーヒーは左クリック長押しで一口飲む動作になり、1回あたり最大60分分の疲労を軽減できます(使用は120分に1回まで)。次のしっかりした休憩を取るまでの合計効果は最大180分という制限付きで、運転中・駐車中どちらでも使えます。反対にタバコは疲労を増加させる演出で、吸いすぎると咳き込みやカメラの小さな揺れ、一瞬目を閉じる演出が入ることもあるようです。筆者は1口・2口ぐらいしか試していないので、残念ながらこういった演出を見たことはまだありません。
給油はゲーム本来の給油操作に、徒歩モードでのノズル演出を上乗せする形です。ノズルを手に持つだけでは給油が始まらない点には注意しましょう。
輸送書類も自動生成され、ETS2はCMR、ATSはBill of Ladingが発行されます。プロフィールごとに自作のスタンプ画像(600×280pxのPNG)を登録しておくと、その会社印が書類にそのまま反映されるのも細かいこだわりポイントです。配達完了後は書類がPDFとして保存されます。


開発者Gelex本人による実演動画でも、CMR書類の発行や荷物固定、休憩アニメーションの様子を確認できます。文章だけでは伝わりにくい演出の雰囲気を見たい方は、こちらの動画をチェックしてみてください。
導入には少し手間がかかる
Walk Anywhere機能を使うには、ゲームのconfig.cfgを開いてg_developerの値を1に書き換える一手間が必要です。通常のMod導入より一段階ハードルが高いポイントなので、導入時はドキュメントをよく読みながら進めることをおすすめします。
無料で見れる範囲と$2.5/月プランの違い
GelexのPatreonには無料フォローの枠もあり、開発進捗の投稿やデブログは無料でも閲覧できます。ただし、プラグイン本体をダウンロードして実際に使うには、基本的にメンバー登録+月額$2.5の課金(または年額$30)が必要です。
サブスクに登録すると、全ての記事を閲覧できるようになり、プラグインのダウンロード先も分かります。また、サブスク中は提供されている全てのプラグイン・Modを入手できます。
ここで少しややこしいのが、プラグイン自体の動作の仕組みです。公式ガイドには「現行バージョン(2.1.3)は起動時にPatreonアカウントを確認せず、ネット接続も不要」と明記されています。つまり、一度ファイルを入手すればオフラインのローカル動作で、アカウント認証の仕組みはありません。とはいえ、これは「起動時の制限がない」というだけの話で、正規の入手方法がPatreonの課金プランのみであることに変わりはない点は押さえておきたいところです。
無料で様子見したい人は、まずデブログの投稿を眺めて開発の雰囲気を確認し、実際に使ってみたくなったタイミングで課金する、という流れが現実的でしょう。
実際に使ってみた感想|10件程度の輸送をこなしてみて
実際に課金して10件程度の輸送をこなしてみて感じたのは、「休憩したいときに休憩できる」という当たり前のことが、思っていた以上に快適だということです。決まった休憩エリアまで我慢して走る必要がなく、キリのいいところで一息つけるのは地味に運転のストレスを減らしてくれます。とはいえ、ちゃんと退避できる場所を選んで止まるようにはしています。
今までは「ちょっと疲労が溜まってきたけど、ここはスルーでいいか」と見送ったら、その後に休憩場所がなく違反になってしまうことがありました。最悪の場合は居眠り運転で事故を起こす…なんてことも。
輸送書類にオリジナルのスタンプが入るのも、ちょっとした自己満足ですが気に入っているポイントです。自分の架空運送会社っぽさが出て、没入感が増しました。
導入にあたっては、ひとつ設定しておきたいポイントがあります。公式ガイドには、ETS2/ATSのOptions > Gameplayで「Mandatory rest simulationはオフ、Fatigue simulationはオン」にすることが推奨設定として明記されており、休憩・運転時間の管理はRest Anywhere側に任せる前提の作りになっています。
筆者も導入当初はこの推奨設定を知らずにプレイしており、休憩を取って疲労も回復し、休憩時間も十分足りているはずなのに警告表示が消えず違反を切られる、ということがありました。推奨設定に変更してからは同様の誤判定は起きていないので、これから導入する人は先にこの設定を済ませておくとスムーズです。

MotionCabと併用する場合の注意点
【ETS2】MotionCab導入ガイド|ハードウェア不要!リアルな運転視点に【ATS】で紹介したMotionCabを既に使用している場合は、注意点があります。どちらも設定画面を開くためのホットキーがF9であるため、どちらか片方しか開けません。対処法は次の2つです。
- 先にMotionCabのメイン画面を開いて一度オフにしてから、こちらのプラグイン設定を開く
- MotionCab側のホットキーを変更する
どちらかを行えば、両方を同時に使用できるようになります。
同時に使うことでキャビン内の移動・休憩・睡眠から、トラックの外まで移動ができるようになり、より一層楽しくなりますよ。
支援する価値はあるか|筆者の所感
Rest Anywhere + Walk AnywhereのPatreonは、課金制のプラグインにもかかわらず約2,200人規模のメンバーが支援しているようです。筆者の満足度に加えて、一定の支持を集めているプラグインと言えそうです。筆者が登録した時点と比べても会員数はさらに増えており、支援の輪が着実に広がっている様子がうかがえます。
月額$2.5という金額は、コーヒー1杯程度の感覚で、ETS2を日常的にプレイしている人であれば試しやすい価格帯だと思います。とはいえ「絶対に入るべき」というほど強くおすすめするものでもなく、休憩や徒歩まわりの自由度に不便を感じている人が、気になったら覗いてみる、くらいの温度感がちょうどいいのではないでしょうか。というのも、公式のDLC以外にはお金をかけたくない、という人が大半だと思うからです。
私個人としては、不満を感じていた部分を解消できるものだったので、継続的に支援したいと思える大満足なプラグインです。
まとめ
Rest Anywhere + Walk Anywhereは、ETS2で「好きなタイミングで休憩したい」「トラックを降りて歩き回りたい」という願いを叶えてくれる、Gelex開発のPatreon限定プラグインです。
- 休憩は好きなタイミング・好きな長さで選べる(F9→F8の2段階操作)
- トラックを降りて歩き回れる「Walk Anywhere」、コーヒー・給油の演出も再現
- 輸送書類に自分だけのスタンプを反映できる
- 無料フォローでは開発進捗の投稿やデブログの閲覧まで、プラグイン利用には月額$2.5の課金が必要
- 導入時は「Mandatory rest simulationはオフ、Fatigue simulationはオン」にするのが公式ガイド(v2.1.3)の推奨設定
ETS2の休憩・下車まわりの自由度に窮屈さを感じている人は、まずは無料のデブログや制作者さんの動画を眺めてみて、気になったら一度課金して試してみるのもいいかもしれません。
- 【ETS2】おすすめMod一覧|定番・人気Modから個人的おすすめまで紹介
— Rest Anywhere以外の定番・人気Modもあわせてチェックしたい方向け - 【ETS2】MotionCab導入ガイド|ハードウェア不要!リアルな運転視点に【ATS】
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— 休憩中・徒歩中の雰囲気づくりも楽しみたい方向け - ETS2・ATSホームディレクトリ分離|手順4ステップと注意点まとめ
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